東京大学オタ ク物語
〜「スクールカースト」に関する一事例〜


その三 反白色テロル大連帯とは何だったか〜駒場のエレンブル ク?

 前章では学内の公然 オタク的活動として、生協や学祭など各種委員会を取り上げましたが、普通に考えれば、学内でオタク活動といえば漫研・アニ研・現視研といったサークル関連 ということになりましょう。それはどこの大学でも同じようなものでしょう。ところが、筆者が入学当初やはり新入生用のサークル案内を読んでいたところ、 「?」と思いつつも笑ってしまうような団体がいくつも見つかったのです。今手元に、学友会(後述)作成の新歓冊子『学園』第82号があります。ここから幾つか拾ってみましょう。

きらめき高校総合政策研究所
(人数)15人
(男女比)10:0
(人員構成)主に学内、但し他大学有志も参加
(活動場所)学内各所・ネット上・イベント会場
(活動報告)ゲーム攻略のみならずイベントにも積極参加
(活動予定)メディア展開の中核に位置する「声優」分野の研究を進行
(活動日)不定期・イベント時は随時
(活動目的)恋愛シミュレーションなど所謂「ギャルゲー」のメディア展開を多面的に調査研究
(連絡先)(省略)
(一言)「ときめきメモリアル」「トゥルーラブストーリー」「センチメンタルグラフティ」などを主に研究中。週末・長期休暇には有志による遠征も有。イベ ント会場に出向いてのフィールドワークを志向する方、大いに歓迎します。未経験者には研修も行う予定。


 学祭等に出展してはいなかったので、どんな団体だったのかは存じません。早稲田には「妹研究会」があるそうですが、もしかしたらそれの先駆的存在、だっ たのでしょうか?

ひとり上手愛好会
(人数)10人、非公然部員は一億人弱
(男女比)現在男性のみ、非公然部員には女性も相当数いる模様
(人員構成)孤独を愛する者、又は余儀なく愛さざるを得ない者は誰でも歓迎
(活動場所)駒場キャンパス各所(主にトイレ)
(活動報告)映画版「新性器エヴァンゲリオン」の碇シンジのオナニーシーンを支持する集会を開催(参加者は主催者発表3名)
(活動予定)全学射精会(24時間耐久)
(活動日)毎日各人が適時適当な方法(道具使用可。但し会則によりこんにゃく・なす等の食品は使用後きちんと食べねばならない)で行う
(活動目的)孤独と向き合いその楽しさを学ぶ
(連絡先)(省略)
(一言)旧称「日本オナニス党東大学生後援会」。オナニス党が「大砲党」「ピユー党」「じーんと・いいわ」等に分裂したため改称(中島みゆきの歌とは無関 係)。君もひとり上手に向け我々と共に起とう!


 「新性器」は原文のママです。太陽党も自由党も新党平和も今はなし。

 この調子で紹介していくといくら紙幅があっても足りません。とにかく、ヘンなのがいくつも見つかったのです。そもそもこの学友会作成の冊子にしても、巻 頭の「新入生歓迎号基調」、本文自体は至極まっとうだったのですが、 余白が何故かこんなになってました。

『学園』巻頭の言葉

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 学友会も同類なのでしょうか。
 それは後でまた検討するとして、やはりこの手の「ヘンな団体」とし ては、学外にも少なからずその名が伝わっている「反白色テロル大連帯」の名を挙げずばなりますまい。
 この団体は、「白色テロル」(権力による反政府運動に対するテロル)としてクリスマスバレンタインデーホワイトデーを糾弾し、校内に ビラ(左翼団体のビラのパロディ形式の)を撒きまくる、という愉快な団体でした。まずはそのビラをご覧ください。

反白色テロル大連帯ビラ・赤字
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 もしかして「球根派」というのは「球根栽培法」と 関係があるのでしょうか。だとしたらいい度胸だ。

 これだけでは、反白色テロル大連帯とオタクの関係は分かりにくいですね。もちろん、「クリスマスだなんだとカップルに消費を煽ら せるのは資本の陰謀だ!」と言う点では昨年話題の『電波男』の 主張と通じますし、ネットの一部では(特にはてなブログ方面では)「オタク」と「非モテ」との関連に関し様々な興味深い議論が繰り広げられています(たと えばこことか)。
 しかし、反白色テロル大連帯とオタク文化との関連は、もっと密接なのではないかと思 われます。もう一点、ビラを見てみましょう。

反白色テロル大連帯ビラ・夏休み
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 冒頭に近い一節、「諸 君! 諸君はどんな夏休みを想定している? 静かに「劇場版ナデシコ」でも見に行こうというなら何もいうことはない」という一節が目を惹き ますね。きっとこのビラの作成者も見に行ったのでしょう。
 更にもう一点、所蔵しているビラがありますのでお目にかけましょう。

反白色テロル大連帯ビラ・きゃらめる
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 ここまで公然と切り貼りされれば、やはりそっち系の文化に造詣の深い人 物が反白色テロル大連帯の仕掛人であろうと察せられます。
 以前にも書きましたが、 筆者がアニ研に在籍しておられた方から聞いた話では、このビラを作成していた人物もやはりアニ研に所属していたそうです。そして、『ママレードボーイ』の アニメを見て、オープニングにディープキスしているように見えるらしいシーンがあることを「我々は日曜の朝から資本の陰謀によってかかる風紀に反した映像を見せられているのです!」 と糾弾していた、そうです。
 なるほど、このビラの作成者は少女漫画が好きな方だったんですね。先程のビラを見ると、三種の漫画から構成されている切り貼り部分のうち、最大部分を占 める右側の漫画は、『姫ちゃんのリ ボン』作者として著名な水沢めぐみ氏の作品です。これ は中学生にしてまんが家の山野花が主人公の漫画「きゃらめるダイアリー」の 番外編である「きゃらめるクリスマ ス」の一ページです。(注7)
 残念ながらあと二点の漫画がどういう作品かは筆者には分かりかねますが、明らかに単行本ではなく雑誌から取られており、「きゃらめるダイアリー」のこの 話の掲載された号が『りぼんオリジナル』平成10年12月号であったことは判明しておりますので、おそらく同じ号に載った別な作品であろうと推測されま す。ご存知の方の情報提供をお待ちしております。それにしても、『ママレードボーイ』も『りぼん』連載作品だったわけで、このビラの作成者は『りぼん』派だったようですね。
 おまけとして、先述の『学園』に載っていた、反白色テロル大連帯の自由投稿(フォーマットの決まったサークル紹介ではなく、好きなように宣伝できる)を ご紹介しておきましょう。新入生にいきなりこんなのを読ませるあたり、なかなか良いセンスと言えるでしょう。

反白色テロル大連帯自由投稿
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 さて、筆者はこのビラの作者と思われる人物と少し話をしたことがあります。仮にK氏と呼ぶことにしましょう。
 このビラを作ったであろうK氏は、日 本共産党の学生団体である民主青年同盟(通称民青) の一員として東大で活動する一環として、反白色テロル大連帯をはじめとする怪しい団体を数多く創設運営していたようです(先述の「ひとり上手愛好会」も多 分K氏の手になるものでしょう)。その一つに、「無名校出身学生会議」と いう団体があります。この団体は、先述の『学園』をよく読むと、連絡先の電話番号(家の電話らしい)が反白色テロル大連帯と同じであることから、同一人物が関っていることが判明します。無名校出身者学生 会議の連絡先は名前もきちんと書いてあるのがご愛嬌。これが如何なる団体なのか、オリエンテーション委員会が作成した新歓用冊子『羅針盤 槌音31』(注8)の無名校出身学生会議の項の内容を書き写しておき ます。

 無名校出身学生の皆さん! 東大に入学したのはいいけれど、知り合いが少なくて寂しい思いをしていませんか? 「○○ 高校出身者大コンパ」「△×校新歓コンパ」などというポスターを眺めて人知れず哀しい思いを噛みしめてたりはしませんか?
 我々無名校出身者学生会議(略称:無名会)はそんな構造的被抑圧階層の人たちが団結して生まれた団体です。結束を固めるために月数回鍋会を開いたりして います。1つの階層として学部当局に対して「無名校出身者は教育条件が悪かったのだから、試験でもゲタをはかせよ」などとガツンと要求していくつもりで す。諸君も我々と共に立ち上がろう!

 筆者は無名校の出身者ではなく、どちらかといえば有名校(注9)の 出身なのですが、それだけにかえってこの団体にいたく興味を持ち、ある機会にその代表 者=K氏に話しかけてみました。
「あのう、私は有名校の出身者なのですが、『無名校出身者学 生会議』に入ることは出来るでしょうか」
 K氏は間髪を入れずこう答えました。
「自己批判すれば入れます」
 20世紀も終わらんとする時期に(当時)、「自己批判」という言葉をかくもすらりと口に出来る学生がいるということに、筆者はいたく感銘を受けました。

 ここで注意しておくべきことは、以上の諸団体は全て学友会の公認団体である、とい うことです(そうでなければ学友会やオリエンテーション委員会の作成した冊子に登場できません)。それが益々面白いところであり、そして肝腎なところなの です。
 そもそも、一体なぜ、民青の一員であったというK氏は、こんな怪しくも面白い活動をしていたのでしょうか。それには、長くややこしい学生運動の歴史が背 後に横たわっています。

 ここで詳細を論じる余裕はありませんし、また筆者も適任ではありませんのでごく簡潔に述べますと、東大の学生自治会というのはかつては学生運動の頂点として様々なセクトが奪い合いを演 じていた地位でした。そして紆余曲折を経て、自治への学生の関心が低下する中、共産党系の団体が学生自治会をおおむね掌握するという状況が80年代後半以 降続いてきたようです。
 ところで、「自治会」以外にも大学には学生が中心となって活動する自治的団体がいくつもあります。前章で取り上げた生協や、五月祭・駒場祭・オリエンテーションを仕切る委員会が代表的なものですが、先述の『学園』を発行していた学友会もその一つです。学友会 はその昔、自治会に対して教官も含めた第二自治会(第二組合の学生運動版、といったところでしょうか)として作られたらしいですが、これも紆余曲折を経 て、現在では教員と殆ど関係なくサークル活動を中心とした学生の活動を支援する団体となっています。
 その他に、サークルがいる学生会館などの建物を管理する学生会館運営委員がいますし、 筆者が駒場にいた時代(20世紀最後の数年)は廃寮を巡って大学当局と対立して篭城していた駒場寮の人々もいたものです。

 かように様々な団体がある中で、共産党系の人々は、自治会以外の団体もなるべく影響力を及ぼさせようとしていたようです。学友会はその頃民青系の影響力 下におおむねあったようで、その後学生会館運営委員会へ影響力を伸ばそうとしていろいろ揉め事があったようです。
 一方、五月祭・駒場祭・オリエンテーションの委員会は政治色がなく、専らその仕事に関心のある人たちが運営していたようです。「実務派官僚」なんて一部の人(筆者の周辺?)は呼んでいましたね。一方共産党 は「代々木官僚」です。なんだ、どっちも官僚か。さらに当時はそこに 駒場寮自治委員(系譜的には黒いヘルメットのノンセクトラジカル、共産党と仲の悪い新左翼のはずですが、当時は学生運動全般の退潮を受けて民青系自治会と 比較的距離は近いような印象でした)だとか、さらには革マル派まで出没し、おまけに 夜校内をうろつくと統一協会が 勧誘してくるという、それはそれは一部の人にはややこしくも楽しい状況でありました。(注10)

 さて、K氏は民青の大立者として(自治会長を務めておられたような気もしますが、正確には覚えていません)自治会を仕切り、学友会にも影響力を及ぼそう としていたのでしょう。学友会はクラスの代表、運動会サークルと文化系サークルの大きく三つに分かれ、それぞれから評議員を務める団体を選挙で選びます。 評議員選出時の総会は、加盟団体には参加が義務付けられています。ここに、K氏がこれら面白くも怪しい団体を作る理由が存在します。
 参加が義務付けられているので、学友会の評議員が誰になるのか全然関心のないサークル(大部分がそうでしょう)がやってきます。立候補する気もないし、 どの団体に投票しても構わないわけです。そういった時にこれら面白団体が続々登場すると、面白がって投票したりします。かくて票が割れ、民青系団体が組織票で当選しや すくなるということのようです(もちろん、面白団体が当選しても構わないわけです)。いつぞや「無党派層は寝ててくれればいい」と言って顰 蹙を買った総理大臣がおりましたが、投票が義務の場合は組織票を生かすため逆手に打って出たわけです。学 友会加盟団体となるには、駒場に二名以上の学生の構成員がいるなどの条件があったはずですが、その辺は身内で何とかしていたのでしょう。学友会はその時点 では彼らが握っていたようですし。
 ただし、これは運動会には通用しませんが(クラスの方は自治委員もいるので何がしか影響力を及ぼせたのでしょうか)、三つのうち二つを抑えられれば過半 数だし上出来、だったのでしょう。
 というわけで、先程紹介した『学園』に現われた『赤ずきんチャチャ』の謎も解 けそうです。多分K氏の趣味だったのでしょう。なんとなれば『チャチャ』も『りぼん』掲載の漫画だったし、水沢めぐみ作品『姫ちゃんのリボン』のアニメの後継番組が『赤ずきんチャチャ』だったし。
 民青系諸団体と「実務派官僚」は微妙な対立関係にあったようです が、片や『りぼん』大 好きの人物が仕切り、「実務派官僚」の中には『カードキャプターさくら』(ライバル誌『なかよし』に連載)にずっぽりはまっていた人がいた…ある意味、似 たもの同志だったのかもしれません。だから仲が悪かったのか?

 その後、K氏がどうしておられるかは寡聞にして存じません。筆者は本郷進学後、一度だけK氏を見かけた覚えがあります。本郷の総合図書館では様々な新聞 が読めますが、一角に『前進』『解放』『週刊三 里塚』だとか、或いは『神社新報』『カトリック新聞』『聖教新聞』な どという、個性豊かな? 新聞ば かり集めたコーナーがあります。(注11)もう何年前か覚えていませんが、某日そこに立ち寄った ところ、普段そこで新聞を読んでいる人は滅多にいない(当 たり前か)のに、珍しく誰かがそこに立っていました。見れば乱雑に詰め込まれている新聞を整理しています。感心なことだ、と思ったらそれがK氏でした。敵 情視察だったのでしょうか。

 考えてみれば、K氏は趣味と実益を兼ねた?宣伝作戦で学友会に影響力を及ぼしただけではなく、その宣伝の面白さゆえに後々まで語り継がれる伝説を残しま した。「反白色テロル大連帯」を名乗ってビラを撒く団体(個人)は現在なお存在します。しかし彼 (ら)は民青ではなく、この宣伝の面白さに打たれて真似をしているもののようです。昨年収穫したものを参考までに挙げておきます(これと同時期のものは既 にネット上に紹介されているようです)。

新反白色テロル大連帯ビラ
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 一瞥して分かるとおり、書式がかなり違っていますし、専門用語の使 い方がこなれておらずたどたどしい 感じがしますね。(注12)音読するとわかりますよ(笑)。やはり「本職」は違う、のでしょう か。どうも2000年ごろからエピゴーネンが出現しているようですが、昨年もいたということは代替わりもしているのでしょうか。昨年のそれはきわめて具体 的にテニサーを攻撃しているあたり、諷刺というよりひがみに取られや すく、もうちょっと工夫が欲しいと思います。
 それはともかくとして、K氏がいまだ共産党に関っておられるのかどうかは気になるところです。既に活躍当時から「同じ民青同盟員の間からも「自 らも左翼活動をする人物が、左翼活動を笑いのネタにしてしまうのは問題がある。」という声も出てい」たそうですが、そのような「笑い」こそ日本共 産党に欠けている要素ではないでしょうか。
 筆者がよく読む書評サイトに「紙屋研究所」というところがあります。このサイトの執筆者の方はトッ プで「マルクス主義者」で あることを標榜し、また日本共産党の機関紙である『赤旗』に書評を連載しておら れるそうです。その方が、『赤旗』のニュース解説記事のどうしようもない可笑しさを2ちゃん用語まで駆使して指摘して いる記 事があ ります。(注13)
 この紙屋研究所の方は、「たとえば電通、博報堂やアメリカの広告会社にむこうは れるほどのセンスがあるという自信がないのであれば、別にそんな方面で張り合わなくてもよいと思う。」と同情的に記してはおられますが、も しかしたらK氏のセンスは「商業ベースにはない手作り感」(手作り 感かどうかは疑問ですが)の突破口となり、共産党が今後も議会の左端の方に「名誉あ る地位を占めたいと思ふ」のならば、案外使えるかもしれません。まあでも旧来の支持層が動揺しそうですけどね。もしかするとK氏は既に党を 追われてしまっている…なんてことがないことを祈っておきます。何よりも日本共産党のために。

 「東大オタク物語」という本題からすると、随分と脇道に入ってしまいました。しかしこれも「オタク」が東大で記した極端な記念碑、ということでご諒解く ださい。このような宣伝が一定の功を奏し、あまつさえ勝手に後継者まで生まれてしまったという点も、何がしかを示唆するところはあるでしょう。

注7:この漫画の特定に関しては、仙地面太郎氏に 多大なご助力を戴きました。
「きゃらめるダイアリー」という作品は『りぼんオリジナル』平成11年4月号から11月号に掲載され、それが単 行本となっていますが、このビラに引用されている「きゃらめるクリスマス」は、その単行本に収録されている作品には含まれていません。これは連載 以前の『りぼんオリジナル』平成10年12月号に単発で掲載されたもので、『ト ウ・ シューズ』5巻に一緒に収録されています。筆者はうっかり間違えて単行本『きゃらめるダイアリー』を買ってしまい、まごつく羽目になりました。
『きゃらめるダイアリー』と『トゥ・シューズ』5巻
折角買ったので記念撮影。
 余談ですが、「きゃらめるクリスマス」は、主人公の中学生まんが家・山野花(やまの・はな)が、友人のお蔭で想っている男の子と一緒にクリスマスパー ティーをすることになって・・・というお話です。ビラに使われているのは、クリスマスパーティーではどうしようかと花がウキウキ気分(死語)で妄想を膨ら ませているところです。
 ところが花はそんな浮ついた気分でまんがのネームを切ったため編集にダメ出しをくい、結局締切に追われてクリスマスパーティーに行けなくなってしまい、 イブの夜は締切に間に合わせるべく徹夜の修羅場になってしまいます。・・・いい話ですね。(戻る)

注8:サークル案内や自治団体の説明などの内容を記した新歓用冊子は、オリエンテーショ ン委員会が作成したものと学友会が作成したものと二種類ありまし た。後述のように両団体の関係は微妙なものですので、同じような対象を扱いつつ、内容はいくらか異なっています。しかし、厚みや構成など、ガイドとしての 出来栄えはやはり「実務派」のオリエンテーション委員が作成したものの方が上回っているため、多くの学生は学友会のそれよりも本冊子によってサークルを巡 るのではないかと思われます。サークルも、学友会に原稿を出さないためオリ委のにしか登場しないものが少なくありません。(戻る)

注9:この学校出身の有名人として、東浩紀氏が挙げられます。あと ジャイアンの中の人(先代)など。また某有名美少女ゲームの舞台となっている学園の画像のモデルとなったという話がありますが、それはたまたま資料があっ たからで、別に東先生に敬意を表したわけではないのだとか。
 ちなみに、知り合いが結構いたのは事実ですが、「○○高校出身者大コンパ」「△×校新歓コンパ」なんてイベントはなかったけどなあ・・・少なくとも筆者 の母校は。(戻る)

注10:筆者は当時の駒場キャンパスで、ヘルメットにタオルの覆面とゲバ棒と いうスタイルの集団が、似たような恰好の別の集団と睨み合っているのを見たことがあります。ヘルメットに「Z」とあったので革マル派と思われます(相手は 帽子だったので分かりません。やはり中核派?)。一人のヘルメットには「一文」とあり、早稲田第一文学部からの援軍ということが分かりました。
 当時はオウム残党の存在も囁かれていましたし、また仏教系カルトのフロントサークルもありました。創価学会と幸福の科学は堂々と現在も活動しています。
 ついでに、学内の団体ではないけれど、入ってきてビラまきしている人もいました。自称トロツキスト(第4インター)のトンデモ左翼・スパルタシストのア メリカ人だとか、世界がコンピュータによって支配されようとしていると訴える老夫婦(夫はアメリカ人、妻は日本人)だとか・・・。(戻る)

注11:『前進』は中核派の、『解放』は革マル派の機関紙。『週刊三里塚』も中核派の 発行。『神社新報』は神社本庁の発行で旧仮名遣いを墨守。左翼の過激 派(しかも仇敵同士)と時代錯誤な右翼が並んでいるのが楽しい。なお、時々統一協会が学内新聞を装って勝手に発行している『東大新報』が紛れ込んでいるこ とも。『聖教新聞』は言わずもがな(今年中に名誉学位は200を越えるのでしょうか?)、『カトリック新聞』はこの中では一番「普通」ですが、それだけつ まらないといえばつまらないです。もちろんそれでいいんですけど。他にもこの一角には色々な業界紙が置いてあります。まあ、いろいろあるということが一番 大事なのだと思います。(戻る)

注12:東大に数多あるテニスサークルが、女子大とインカレサークルになって女の子を 連れてくることを従軍慰安婦に例えたのは、船曳建夫教授らしいです。 皮肉としては相当なものですが、しかし以下のようなテニスサークルの新歓用の文章を読むと、それぐらい言われても当然だろうという気がします(『羅針盤槌 音 31』p.8より引用)。
私たち東大ALLDC(注:サークル名)は・・・(中略)・・・もちろん学内系 ではない。すなわち女の子は東大ではない。ということは、女の子はかわいくないわけはない。加えて男はかっこよくはない!?女子大はお茶の水、日本女子、 聖心以外を含まない。(以下略)
(戻る)

注13:このサイトの、本文中で引用した「『赤旗』の『お はようニュース問答』にこらえ切れない笑い」と同じカテゴリーに分類されている「対決 ヲタク対モテ系」という記事はお勧めしたい作品です。笑って頷いて読み進めな がら、最後は我が身を省みさせられる、優れた作品であると思います。(戻る)

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