| 月日が経つのは早いものですねえ。もうあれから2年が経ってしまいました。 私が蹂躙しつくしたメイリッシュ2号店は、腐男子に蕾を散らされ験が悪 かったのでしょう、開店から1年と2日をもってその歴史に幕を引くことと相成った のです。 そういえば誘いはまたも唐突でした(開店の際のお誘いもか なり急だったんですよ)。墨公委氏に私の大学院合格の報を入れたとき(今にして思えば人生の転 落の始まりでしたね・・・)、祝賀会をメイリッシュで開いてはどうかとの提案が彼からなされました。制服趣味者ではない以上迷いはしたのですが、思い返す にあれだけバージンを蹂躙し尽くし た身としては、水揚げの場にも立ち会うのが筋ではないかと考え、閉店詣でを兼ねた宴が開かれることとなったのです。メン バーは処女蹂躙の立会人でもあった墨公委氏、渡辺順一氏のほか、共通の友人であるO氏も加わることになりました。 そして運命の2004年2月15日、18時30分の集合から10分ほど遅れて集まった3人は、アーケードを通りメイリッシュに向かいました。O氏は例の 如く大幅に 遅参するとの連絡が入り、先に現場に向かうこととなったのです。閉店は22時とのことでしたが、同好の士が殺到することが予測され、ある程度入店前に並ぶ 必要があるのではないかとの渡辺氏の助言に従い、やや早めに集合することとなったのです。もっとも、あまり早く入店しては90分の入れ替え制に引っかかる 恐れもあるとのことで、まずは様子を見ることにしました。 ビルの階段を登っていくと・・・をを、やはり階段まで列が出来ています。いかにもそれらしい格好の客が大半ですが、カップルと思しき2人組や女性3人組 などもおり、開店時とは若干様相が違うようです。ただ列の進み具合や店員の説明などからするに、まだ早すぎるのではないかとの結論に達し、O氏の到着を 待って結局並び始めたのは19時半過ぎからでした。有明を思わせるような妙な熱気と足元の寒さのギャップに戸惑いつつ待っていたのですが、列の最後尾にい た高校生3人組から洩れ聞こえてくるヲタク自慢が痛々しくてたまりませんでした。いかに勉強をせずにアニメを見て、そして単位を確保しているかと言う話 だったのですが・・・今にして思えば耳が痛い。 そしてほぼ1時間並ぶと、ようやく店内に通されました。ほぼ真ん中にある4人席のメイドさんを見やすいほうに渡辺氏と墨公委氏が、反対側に私 とO氏が陣取りました。店内は薄暗い証明の中をメイドさんが忙しなく行き来するという、非趣味者にも見映えがする光景です。夜の部に来るのは皆初めてと言 うことでしたが、考えてみれば渡辺氏を除けば私と墨公委氏は開店の日以来の来店ですし、O氏は初メイリッシュ。あれだけの狼藉を働きながらつれない真似を していましたね・・・という訳で夜の部のメニューを見るのも初めて。 私の祝宴を兼ねると言うことでアルコールのメニューを見ると・・・何だこれは? そこにはオリジナルカクテルとして妖しげな『電車カクテル』なるもの が並んでいたんですねえ。その筋では有名だったのでしょうが、我々は当然初めてでした ので驚愕。何せ私と墨公委氏は鉄道趣味を解して知り合ったほどなのでして、これには俄然盛り上がります。O氏を巻き込んで、墨公委氏は東海道線、私は武蔵 野線、O氏は総武線とそれぞれ縁の深い 路線を注文しました。渡辺氏はノンアルコールカクテルと言うことでサマーデライトを注文。すぐにメイドさんが目にも 綾なカクテルグラスを持って登場・・・うーん、結構良い眺めかも・・・。そして各々のグラスを掲げての乾杯とあいなりました。お味は・・・ううむ、やや 甘ったるいですが意外にアルコール度は高そう。でも座興もあって皆いちどきにグラスを空けてしまいます。2杯目は墨公委氏が横須賀線、私が埼京線を頼み、 O氏は別なページで見つけた『弐号 機』を注文。そう、彼は現実の女性の好みを反映し『エ ヴァ』のアスカのファンだったのです(そのせいか数多くの女難に 遭っていますが)。これも程なく届きましたが難なく飲み干してしまい、酔いの回った状態で過ごすこととなりました。 一同は健啖ぶりも発揮したのですが、最終日と言うこともあり、品切れを告げられることも少なくありませんでした。ライスがないと言われたのに はびっくりしましたが、申し訳なさそうに詫びるメイドさんと言うのも悪くない・・・いかん、毒されてきてるぞ? 21時30分にはラストオーダーが告げられます。実は我々には密かに狙っていることがありました。それは「メイリッシュ吉祥寺店のラスト○○」。 そうで す、処女を蹂躙しつくした以上はラストも飾ろうではないかと、我々は密かに策動していたのです。ラストオーダーを出すタイミングを巧みに見計らって、一番 最後に注文を告げることに成功した我々は、閉店を待つ趣味者の歓談する店内の様子を目を皿のようにして眺めていました。私や墨公委氏のハーブティーは速や かに届けられてしまいましたが、O氏のケーキと渡辺氏の紅茶はなかなか届きません。O氏のケーキが運ばれてきたあと、私は厨房からの出口を眺めていまし た。ティーポットが2つ運ばれたあと、渡辺氏のティーポットが届きました。そしてその後厨房からメニューの品が運び出されることは無かったのです。 ここに、メイリッシュ吉祥寺店の ラストケーキの栄誉をO氏が、ラスト紅茶およびラスト配膳の栄光を渡辺氏が勝ち得たの です。ラストを取れずがっかりして いた私の足を、下膳中のメイドさんが踏んでいきました・・・メイド 服ってお詫びに向いてるんですかね? そして閉店時間を過ぎた22時05分、閉店セレモニーが始まりました。まずは店長と思しき男性が挨拶をすると、チーフの女性が謝辞を告げます・・・ってさっき足踏んだ人じゃないの。そして彼女の号令でメイドさん(7人)が並び一言 ずつ思い出を話していきます。店内のカーテンなどは手縫いだったそうです。 また、苦労話からチーフへの謝意が告げられると、チーフは思わず涙ぐんでいました。色々あったのでしょうね・・・。他にも泣き出すメイドさんがいたりと、 会場はしんみりした雰囲気に包まれました。・・・ただ個人的には靴を履き潰して立ち、終始淡々としていた茶髪のショートの女性が気になっていましたし、実 はもっと気になることがあったんですね。挨拶をしている彼女達の後ろには姿見が置かれていたんですが、これが傾いていまして、丁度私の席からその鏡を見る とまあ何といいますか、植草教授状態(注:まだ確定はしていません)で、ドロワーズ が目にも綾に・・・。いかんいかん。 その後はすぐ追い出されるかと思いきや、メイドさんたちは慰労に来た他の、あるいは元店員達と話しており、退店する客もレジでメイドさんや社員さんと話 していたので、そのまま席に居座り歓談を続けました。すると店長さんが我々の元を訪れ、「私立メイリッシュ学園」なる企画などの説明をしてくださいまし た。胸の名札に「校長先生」とある辺り、ご苦労が偲ばれます。 「皆様メイリッシュ吉祥寺店をご贔屓にして頂きありがとうございました。私は恥ずかしながら開店のとき以来で・・・」と仰る店長さん。 「ああ、その時なら我々も居たんですよ」「そうでしたか、それはそれは。ではこちらにはよくいらっしゃっていたんですか?」 ・・・ごめんなさい店長さん、渡辺さんを除いてはそれ以降全く来ていなかったんです。言葉を濁す我々に店長さんは笑みを崩さぬまま「今後ともよろしくお願 いします」と告げて去っていきました。・・・きっと我々を葬式厨だと 思ったのでしょう。 そして段々客が引けていきます。どうせなら最後の退店にしようと示し合わせた我々は、他の客や店員さんの動向を踏まえつつ、店の迷惑にならない範囲での 残留活動に精を出しました。結果、メイドさんが最後に下げた食器は私が使ったものでした。メイリッシュ吉祥寺店のラスト食器下げの栄冠は私の頭上に輝くこ ととなりました。配膳の第1号を勝ち得たことを加えると、食器に関しては完全制覇ということになるのでしょうか。 ようやく店内が静かになり、ついに我々以外の最後の客がレジに並びました。我々もそそくさとレジに向かいます。私はあえて最後まで席に座り、残していた お冷と茶を飲み、在席と水飲みと茶飲みのラストを強取しました。その結果ラストWCは渡辺氏に奪われたのですが・・・。そして、最も多く飲み食いしたこと もあり会計のラストも勝ち得、ラス トレシートも入手しました。22:44の文字が刻まれたレシートを最後に、このレジから「カフェ メイリッシュ キチ ジョウジテン」の印字あるレシートが打ち出されることはもう無いのです。私は感慨めいたものを感じながら、メイリッシュの自動ドアをくぐりました。 すると背後から墨公委氏が「メイ リッシュの敷居を最後に跨いだのは私です」そうです。先に会計を終えた墨公委氏は、さりげなさを装って店 内に留まり、密かにその機を伺っていたのです。私としたことが迂闊でした。会計が最後である以上当然最終退店者になると思い込んでいて・・・。 まあ再入店など野暮なことをいっても始まりません。閉店時刻はとうに過ぎ、店内では店長さんがメイドさんたちに声を掛け始めています。我々は寂寥感とい くばくかの満足感を胸に、まだ底冷える吉祥寺の夜を後にしたのでした。 P.S. 昨年の9月末にはアンミラの吉祥寺店とアクアシティお台場店の最終日に馳せ参じたのですが、ほぼ普段どおりの雰囲気に拍子抜けした程度で、メイリッシュ吉 祥寺店閉店の時ほどの感慨はありませんでした。唯一印象に残っているのがお台場店の店員さんが伝票に記した特徴ある文字くらいで・・・。 ![]() |